【絵本】サンタ工場がたいへんだ「サンタとふしぎなながれ星」
どうも、みはるです!
いよいよ、クリスマスが迫ってきましたね。
それと同時に恐怖の冬休みも迫ってきています。 冬休みに入ってしまうと、朝から晩まで子供中心の生活になってしまうので、正直私は戦々恐々としております。
そのため、冬休み前にやっておくべきことを日々こなしているのですが、その中の一つ、クリスマスプレゼントの調達を昨日実行してまいりました。
某大型おもちゃ店に開店ちょうどに着いたんですが、駐車場はほぼいっぱい! そうだよねえ、子どもが冬休み前にやってしまいたいよねえ。どこのサンタも考えることはおんなじだ。
そんなクリスマスシーズンの絵本を、今日は一冊紹介します。
サンタとふしぎなながれ星
あるゆきのよる ルネくんが ひこうきを つくっていると、
ラジオが りんじニュースを つたえました。
「ほっきょくちほうに ながれ星が ふっています。
サンタの おもちゃ工場にも ひがいがあった もようです」
この絵本はおそらくルネくんが出てくるお話のシリーズの続編なんですが、私はこのお話で初めてルネくんに出会いました。
とりあえず、男の子目線では、雪の夜に飛行機を作っているというだけでかっこいいのに、
「サンタのおじいさんを たすけにいこう」
ルネくんは リュックをせおって えきに いきました。
サンタ工場に被害があったニュースを聞いたとたん、迷わず助けに出発するルネくん、かなり男前です。
さっそく北に向かう汽車に乗り込むルネくん。
この画面いっぱいに広がる機関車、旅の始まりの期待を高めてくれますよね。
席では同席になったおじさんから、冷たくておいしいスノー・キャンディーをもらいます。このスノー・キャンディー、近くで採れるというのですから、植物か何かなのでしょうか。
検索してみたら、実際にスノー・キャンディーという多肉植物があるようなので、こちらをヒントに生み出された想像上の食べ物なのかもしれません。
汽車の旅を続けるルネくん。
でも汽車は目的の駅に着く前に、止まってしまいます。
なんと大きな流れ星が落ちて、線路をふさいでしまっているのです。
「それじゃ、ぼくは あるいて いきます」
ここでも迷いのないルネくん、なんてかっこいいんでしょう。
そしてついに到着するサンタのおもちゃ工場。
そこは、無数のながれぼしに埋もれたようになっていました。
流れ星、子どもがその言葉を聞いて最初にイメージするのはこんな感じなんじゃないでしょうか。 でもそのイメージのまま、実際に落ちてくるとたいへんだよね、という、リアルとイマジネーションが絡み合った世界観です。
「サンタさん、けがを しなかったですか?」
「さいわい けがは なかったんじゃが、
プレゼントの おもちゃが こわれてしまってな」
子どもたちに配るおもちゃがなくてはさあたいへん。 そこでルネくんは、サンタさんと力を合わせて、小さなながれぼしを使ったおもちゃを考えます。
「うん、これだけ できれば じゅうぶんだ。
でもね、トナカイが けがをしちゃったんだよ。
ルネくん、プレゼントを どうやって くばろうか?」
ルネくんに丸投げのサンタ。笑
でももちろんその期待にこたえるのがルネくん。
流れ星を使って、もう一つ、大きなものを作り上げます。
それがなんなのかは、読んでみてのお楽しみ…。
たむらしげるさんの絵本の魅力
たむらしげるさんの絵本は、とても詩的なにおいがします。
淡々としていて、それでいて飛躍的な発想があって。
星新一のような、宮沢賢治のような、澄んだ空気感のあるSFファンタジーを今のところ読んでいます。
ロボットのランスロットシリーズがいちばん好きなんですが、クリスマスにちなんでこちらを先に紹介してしまいました。
私もまだ読んでいない作品がたくさんあるので、もっと読んでみたいと思っている、たむらしげるさんの作品でした。