【絵本】カラフルなジャングルへいっしょに「おどかさないでよ、ガオくん!」
こんにちは、みはるです。
うちの5歳長男には、幼稚園にずっと好きな女の子がいます。仮に名前をミホちゃんとします。
ところが、昨日の夕飯時、長男がいいました。
「ミホちゃんのこと嫌いになった」
「どうして!?」
今までのべたぼれぶりからすると、かなり意外な展開です。
「ぼくが発表会のダンスをしたら、ミホちゃんがぼくのことを『かわいい』って言ったから」
「『かわいい』!?それがだめなの?」
「それは女の子にいうことでしょ!ぼくはかわいいじゃなくてかっこいいんだから!」
…わが子と思えぬおそるべき自信。
いや問題はそこじゃなくて、要するに、彼は彼なりの男のプライドが傷ついたようでした。
うーん、まさかそんなことでミホちゃんへの思いが冷めるとは。
でもほんと、男のプライドって子どもでも馬鹿にできないと思います。
かっこいい自分、強い自分、そこに誇りを持てることがすごく重要なんだろうな。
今回は、ちっちゃいくせに大きな声でみんなを困らせるガオくんの話です。
おどかさないでよ、ガオくん!
平和なジャングル。たくさんの動物が穏やかに暮らしているのですが、中にはおだやかじゃない動物がいて…
それは、トラの ガオくん。
ガオくんは ちいさいけれど、すごい こえで ほえることが できるんです。
その こえの おおきいことと いったら!
このガオくん、自慢の大きい声で動物たちをおどかすのが大好き。なかよく木の実を食べているオウムや、沼でのんびり水浴びしているヌー、ひなたぼっこをしているゾウを、次々とおどかして回ります。
困ったジャングルのみんなは、そこで一計を案じ…。
続きはぜひ読んで確かめてください。
この絵本、お話としてはいたってシンプルです。
のどかに暮らしている動物をガオーっとおどかすガオくん。それが3回繰り返されます。いわゆる天丼ですね。
でもこの繰り返し、子どもの大好物でもあります。来るな、来るぞ、来たー!という期待と喜び。子どもは素直にそれを楽しんでくれます。
そして最後にもう一つ、うちの兄弟がとても気に入っているのが表紙と裏表紙の裏側に描かれているカメさんです。 ぱっと見は似ている絵だけど、比べると違っていて、実はお話の最終ページを見た後に、意味がわかるようになっているのです。
言葉がなくても、余白でストーリーを想像させてくれるしかけも、ちょっとした謎解きみたいに楽しめます。
カラフルな外国絵本
この絵本の大きな魅力は、描かれるジャングルの動物たちの色どりの豊かさ、表情の豊かさだと思っています。
まずガオくんがかわいい。やってることはとてもはた迷惑なんですが、これだけ愛らしければ許したくなっちゃう説得力があります。
ほかにも色とりどりのオウム、微妙に色の違うゾウたち。ジャングルの大きな木々や葉っぱ、柔らかいタッチだけどとても鮮やかな色合いです。
私はどちらかというと日本の絵本を読むことが多いのですが、外国の絵本には日本のものにはない魅力があるなと感じています。
とくにイラストのタッチが違いますよね。外国のものは、色の使い方が大胆で鮮やかなものが多い気がします。もちろんそうじゃないのもたくさんあるけれど、やっぱり何かが違って面白い。 せっかくの絵本、絵をじっくり味わうのもいいですよね。
さて、週末は幼稚園の発表会がひかえています。兄弟で二日間連続。
それぞれの日に両家のおじいちゃんおばあちゃんがかわるがわる来るので…親もがんばらねば。
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